受け取った保険金の所得税の取り扱い

2017-01-20

1. 満期保険金等を受け取った場合
2. 保険金なのに所得税が引かれる?
3. パートタイムの配偶者の所得

所得税確定申告において、受け取った保険金の申告漏れがよく見受けられます。しかし、保険は複雑でわかりづらい点も多くあります。
確定申告も近い事もあるので、今回整理してみました。

1. 満期保険金等を受け取った場合
 満期で保険金等を一時金で受領した場合は一時所得になり、分割して年金でうけとる場合は公的年金等以外の雑所得になります。
 なお、年金を受け取る際には、原則として所得税等(所得税10%+復興特別所得税0.21%)が源泉徴収され差引いて支給されますのでご注意ください。
 なお、源泉徴収は確定した税額ではありませんので、他の所得と合算して確定申告が原則必要になります。

2. 保険金なのに所得税が引かれる?
 保険料を一時払いすることによって、支払われる保険金に所得税が引かれる保険があります。「一時払い養老保険」がこれにあたります。また、一時払い養老保険でも保険期間によってかかってくる税金は異なりますので注意が必要です。
(1)保険期間が5年以下:源泉分離課税
(満期時保険金+配当金-一時払込保険料)×20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)の税金が差し引かれて保険会社から入金されます。これで税金の支払いは完了しているため確定申告は不要です。
(2)保険期間が5年超:一時所得

3. パートタイムの配偶者の所得
 保険金を申告する場合には、他の所得と合算して総合課税の対象となりますが、所得の計算で注意が必要です。
 例えば、夫の配偶者控除を受けパートタイムで働く妻が、満期保険金を受け取った場合、パートタイムの所得に課税一時所得を合計したものが妻の合計所得金額となります。
 となると、妻の合計所得金額が38万円を超えた場合、夫はその年の配偶者控除(38万円)を受けることができません。
 しかし、妻の合計所得金額が38万円超〜76万円未満であれば、夫の合計所得金額が1,000万円以下の場合、「配偶者特別控除」が受けられます。

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